ムダ堀に近い多摩川支流を線として地図上に引いてみました。思った以上に2本線として筋の通った線が引けそうな感じです。更に、おおざっぱにムダ堀の範囲も入れてみました。
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さて。やはりこの河川のラインは不自然です。特にムダ堀との交差部分から離れるあたりが強引すぎます。
現在の仮説は以下の通り。
- 実は迅速図は間違っていない
- そのあとで、自然の支流の谷と地続きになるように切り崩され、河川も接続するように強引に曲げられた
- ムダ堀上流端に存在した自然の湧水や雨水などを流すためにこの河川の上流部は存在する。もともと自然に存在する水源は、おそらく黄色いマークを入れたあたり
- ムダ堀上流部には水があったことになるが、「空堀だった」という伝承と矛盾はしない。主要なムダ堀は多磨霊園駅付近にあり、そこに水が流れる経路は昔も今も存在しない
とはいえ、実は興味の対象がこの「名も無き支流」に微妙にずれつつあります。明瞭な痕跡や開渠区間もあるに関わらず、名前すらはっきりしません。ついでに、ムダ堀そのものの理解も増進しそう。